みなさん、不動産会社にだまされちゃだめです!
情報に踊らされる、情報弱者にはならないでくださいね!
コラムを読む都内での住まいを考えたとき、都心で戸建てだと費用面でちょっと厳しい。加えて外観が全て同じで個性のない建売戸建て住宅が並んでいる光景は、見ていて楽しさもないので「考えられない」と考えた二人。今回の物件はおばあちゃんの家のような温かみのある雰囲気で、そんなノスタルジックな感じが特に旦那さんは好きだったそうです。部屋を大切に使って住んでいた雰囲気も残っており、そのとき二人は、この場所での生活も想像できたのでした。
お二人ともファッションが好きでコレクションのように大切にされています。毎日愛でられるように玄関入ってすぐのスペースにオープンクローゼットを作りました。
二人がそもそも住まい探しを始めたのは、当時住んでいた賃貸の更新期限が迫ってきていたからでした。
当時の二人の住まいは、狭いながらにDIYで収容スペースを作ったり、押し入れのなかに靴を収納するなど、限られたスペースを有効活用してやりくりされていました。そこに迫ってきた次の更新期限と犬を飼い始める問題。犬との生活を優先する形で次の住まいを探すことを決めたのでした。
もともとリノベーションという言葉は、奥さんが以前勤めていた職場で知ったそうで、ヨーロッパでそういう手段があることを知り、そこから調べ始めたのがきっかけだそうです。
都内での住まいを考えたとき、都心で戸建てだと費用面でちょっと厳しい。加えて外観が全て同じで個性のない建売戸建て住宅が並んでいる光景は、見ていて楽しさもないので「考えられない」と言います。新築マンションも全部同じような感じがしたので最初から選択肢にはありませんでした。
よく旦那さんが語るフレーズに「機能的じゃないオシャレ感はダサい」という言葉があります。もちろん100%自分の要望に合致するなんてことは難しい。でも、どこまで住まい探しを自分ごとに出来るかを考えたときに、やはり新築の選択肢はありませんでした。
風通しの良いリビングは書斎スペースに壁をつけず、キッチンも下台を作らずオープンに。眺望と緑が気持ち良い空間のなかで、お互いどこにいても気配を感じられます。
もともと高円寺歴が長かった二人は、馴染みがあるその地域から住まい探しを始めます。ただ高円寺周辺は単身者向けの物件が多く、なかなか自分たちに合う物件が出てきませんでした。そのため範囲を中央線沿線まで拡大しました。
そもそも旦那さんは家探しを奥さんに任せるつもりだったそうで、写真でもよく分かるように、膨大にある旦那さんのシューズコレクションさえしっかり収納出来れば問題ないと最初は考えていらっしゃったそうです。
住まい探しを続けるなかで、スマサガ不動産は3社目の不動産会社でした。
二人の住まい探しの方向性と波長が合ったのか、スマサガ不動産が提案する物件は「なぜ私たちのことをこんなにわかるんだろう!!」というほどピンと来るものが多かったそうです。その物件は中央線沿線ではなかったとしても、商店街が楽しそうだったり、歳をとっても楽しく暮らせるような街にある物件が多く、自分たちのことをしっかり考えてくれていることが伝わってきたそうです。
そんななか、目黒のとあるマンションを第一候補に定め、決まる寸前まで行くのですが、売主側との契約条件が擦り合わず、涙を飲むことになります。このようなことがあると、いったん住まい探しをストップさせ、心が癒されるまで動けなくなることもあるのですが、お二人に関しては違いました。絶対に決めてやると逆に燃えたぎるものがあったそうです。
そして今回の住まいを見つけることになります。それは以前に一度候補に上がりながらスルーしていた物件の別の部屋でした。中目黒から少し歩いた、古き良き目黒の風情が残る場所にあるヴィンテージのマンションです。部屋に足を踏み入れた瞬間、入ってきた光も自然光で部屋全体が明るく、とても居心地のいい空気を感じたそうです。
「こんなに昔のまま残っているとは!」と強烈な印象が残っているリノベーション前のお部屋。最初に感じた「風の抜けの気持ちよさ」を生かしたいねと話していました。
それは敢えて形容するのであれば、おばあちゃんの家のような温かみのある雰囲気で、そんなノスタルジックな感じが特に旦那さんは好きだったそうです。部屋を大切に使って住んでいた雰囲気も残っており、そのとき二人は、この場所での生活も想像できたのでした。
そうなると、外観もレトロな雰囲気で風格があると思えるようになり、ネガティブな要素ではなくなります。実際、共用部の掃除も行き届いていましたし、管理状況を調べても良好なものでした。そして、この物件を契約することになるわけです。
お客さんが通る通路は、プライベートと動線を分けて、使いやすく。収納スペースの取り方は、オープンとクローズをうまく使い分けている。
物件が決まると始まるのが、リノベーションをするための設計の打ち合わせ。二人曰く、打ち合わせはすごく楽しく、今でも毎日でもしたいと思うぐらいだったそうです。あれこれと想像で語ったことが、図面という形になる感覚が楽しかったそうです。
以前は手狭な住まいに住んでいたこともあり、2人とも服や靴をたくさん持っているはずなのに、大部分は収納しているだけで、いつも表面にあるものしか身に着けられなかったことはなかなかなストレスだったようです。
そんなストレスが解消されたことは、玄関を開けた瞬間に端的に見ることが出来ます。玄関から直結するウォークインクロゼット。そして、すぐに目の前に拡がるシューズコレクションと服のコレクションが圧倒的な印象を与えてくれます。
先ほどの「機能的じゃないオシャレ感はダサい」という言葉どおり、この部屋は合理的かつ機能的に動線がつながるように空間構成がされています。例えば、回遊性があることで、急いでいるときも自分でアレンジした装いですぐに家を出ることが出来るし、飼っている犬たちも楽しく遊べて、住んでいて非常に使い勝手が良いそうです。
寝室の配置は「寝室は最小の広さで良い」「オープンだけど意外とこもれる」「朝日を浴びたい」という理由で、南側に配置することに。ぬいぐるみ置き場がアクセント。
キッチンからだとリビング、書斎、寝室、玄関クローゼット、約100平米を見渡せる。好きなものに囲まれたい!
奥さん曰く「生まれたときから扉は閉めない」というポリシーを踏まえて設計された、出来るだけ仕切りをつくらない空間は、いつでもどこに誰がいるかを感じられます。
さらに、奥さんこだわりのキッチンは料理や家事をしながらでも、テレビを見たり、旦那さんと談笑したりが出来る素敵な場所です。
設計スタッフが最も試行錯誤したスペース。キッチンや他の場所を壁で仕切ることなく、一方で作業は集中したい。テーブルの高さが絶妙で、座ると集中できます。
実際に住み始めると、輪をかけて休みの日も出かけたくないぐらい家が好きになったそうです。寄り道をせずに帰りたくなる欲がどんどん高まってきた旦那さんは、ついに自転車通勤を思い立つに至り、今では自転車をかっ飛ばして最速で家路を急ぐんだそうです。
休日も二人で自転車で出かけることもあったり、住む前よりも生活スタイルもどんどんと変化があるようで、中目黒がアクセスが良い立地だということもあり、いろんな街に出掛けることが出来ることがすごく楽しいと喜んでいました。
買い物をするときも、まずどんなものが家に合うのかを考えながら選ぶそうです。
「追求したのは、機能的かつ二人にとってノンストレスな空間だった。」中目黒Kリノベーション(取材 2019/11/3)