みなさん、不動産会社にだまされちゃだめです!
情報に踊らされる、情報弱者にはならないでくださいね!
コラムを読むこれまでの日本では、決められたレールに乗ることが安心とされ、その小さな世界の中で生きることが幸せの鍵でした。戦後からバブルの頃まで、奴隷のように生きることが幸せだったとさえ言えるかもしれません。
しかし、今は違います。自分の頭で考え、無限の可能性の中で自分が主人公になる生き方を自分自身でプロデュースできる時代です。
その証拠に、日本人の国⺠幸福度は世界で90位。アメリカ、イギリス、中国よりも下です。経済力を考えるともっと上位であるべきですが、みんなが自分の人生を生きていないからじゃないかと思います。人生が充実していないのです。
このままでは経済も伸びず、停滞したままです。自分の人生を主体的に生きることで、経済も、幸福度も、必ず向上します。
これからは依存の強い奴隷体質では生きていくことがつらくなります。だからこそ、個人が自立し、お互いに影響を与え合いながら好循環を生む社会のインフラを作っていく必要があります。それを前向きにとらえると、「一億総アーティスト社会」の到来だと僕は思っています。
自分を前向きに表現する人が世の中を引っ張り、自分らしさがリスペクトされる時代です。
その変化に追いつくためには、個人のライフスタイルの基盤となる住環境も変化させる必要があります。日本人の奴隷体質は、住まいの購入でさらに強まることがあるからです。
旧態依然の価値観を引きずっていると、新築がステータスだから、最新の耐震性や設備が必 要だから、広さがないと子育てができないからといった理由で、返済比率ギリギリで、35年ローンを組んでしまいます。これでは、自分の住まいを維持することに縛られ、自由になれない状況を自ら作り出してしまいます。
今の時代、どんな大企業のサラリーマンでも、一生同じ職場にいられ、給料が上がり続ける保証はありません。なぜ、もっと賢明な選択肢で住まいを購入しようと考えないのでしょうか?
ポテンシャルを考えれば、住まい購入の選択肢は非常に広いのです。自分自身のライフスタイルや将来のビジョンに合った住まいを選び、柔軟に対応できるようにすることで、より充実した人生を送ることができるのです。
でも、やはり、多くの人は積極的に選択肢を増やそうとしません。なぜかというと、日本人は戦後からバブル期にかけて、新築至上主義だったからです。新築マンションや新築戶建て など、新しいものを無批判に消費することで、経済が右肩上がりになり、自分たちの暮らしもどんどん良くなるという考え方を、一方的に押しつけられてきました。こうして、受け身 で住まいを消費してきたため、不動産リテラシーが欠如しています。
リテラシーが低ければ、当然、新しい考え方にチャレンジするのは腰が引けてしまいます。そのため、選択肢を増やそうとしないのです。政治や不動産業界、大手メーカーを信用し、 新築の住まいを購入するという大型消費を引き起こす役割を、消費者として担っていれば、みんなが幸せになれる大きなシステムの中で、何も考えずに生きてきた結果、何も判断しないクセがついてしまっています。
まさか、住まいのことを自分の頭で考えなければならない時代が来るなんて、少し前までは誰も考えていなかったし、受け身の時代の結果として、自分の頭で考えて住まいを買った先輩が周りにいない。今の若い世代は、自分がどうすればいいのかさっぱりわからなくなっているんです。
だから、一刻も早く、個人のユーザーが自分の住まいの運用に深く関わり、少しずつ人々が経験値を増やしていけるように、意識もシステムも変えていかなければならないんです。
そのためには、今もなお日本に根強く存在する、業界や既得権益者が主導権を握り、大衆消費者をコントロールして住まい探しの失敗事例を量産しているシステムを打破する必要があります。
そして、住まい手が自分の住まいの価値をプロデュースし、コントロールする意識の高さを持つために、不動産リテラシーを育むことが重要です。さらに、住まいの資産価値と住むこと自体の価値を高めるために、自分の街や環境を育てることに積極的に関わる文化を社会的に推進することが必要です。
現在、無理な資金計画で新築マンションや戶建てを購入し、若くして35年ローンを組まされる人が多くいます。彼らに、もう少しだけでも考えるチャンスを与えれば、もっと豊かな人生を送る可能性が広がるのに、現状ではその機会が十分に与えられていません。
僕は、有利な条件で住宅ローンを組めるサラリーマン層のような、新築マンションの営業マンにターゲットにされやすい人々にこそ、中古マンション市場の整備とリノベーション文化に自邸として投資してもらい、最終的には将来の市場の流れで還元される利益を享受する存在になってほしいと切に願います。
現状の日本の市場で新築を購入すると、一生それで終わりというリスクの高い消費になりますが、中古リノベーションなら一生のうち何度も買い換えが可能な余力を持たせてくれます。中古マンションは、ちゃんと考えて買えば消費にはならず、家計の資産を増やす「投資」としても考えることが可能です。
僕たちは、住まいの選択肢を広げ、未来を見据えた賢明な選択をすることで、より豊かで自由な生活を実現することができるのです。今こそ、一歩踏み出し、自分らしい住まいを手に入れるための行動を起こす時です。
これからの時代では、住まいはユーザー自身がプロデュースするものになっていかなければなりません。今は過渡期だからこそ、中古物件市場を業界のブラックボックスから解放し、ユーザーがコントロール可能なものにしていく必要があります。その手段としてリノベーションという考え方が存在しているのです。
リノベーションは、単なるかっこいいデザインのリフォームではありません。リノベーションという価値再生の手段によって、ユーザー自身の手で、中古物件市場にどれだけ価値を与えられるかが、これからの時代をつくっていくのです。
ただ、ここで間違えてはいけないのは、リノベーションは自らがプロジェクトリーダーとなって、能動的に価値を再生するものという点です。
最近のリノベーション会社が用意する「消費者向けにパッケージされたカタログ選択型リノベーション」や、不動産デベロッパーが市場に流通させようとする「リノベーション済み物件」を増やすことには、あまり意味を感じません。ユーザーにとって、決してリーズナブルと思えないからです。
これからの時代、中古物件市場が健全に発展するためには、ユーザーが主体的に関与し、リノベーションを通じて価値を創造していくことが重要です。業界や既得権益者に頼るのではなく、ユーザー自身が知識を持ち、自分の手で住まいの価値を高めていくことが求められます。
そのためには、不動産リテラシーの向上が不可欠です。住まいに関する基本的な知識や市場の動向、資産価値の見極め方などを学び、適切な判断ができるようになることが重要です。
これからの住まい探しは、受け身ではなく、主体的な取り組みが求められます。リノベーションを通じて自分らしい住まいを創り上げ、価値を再生し、地域社会とともに成⻑していく。その利益の還元は、その地域に住む自分たちの家計も豊かにしてくれます。そんな未来を描きながら、一歩ずつ進んでいきましょう。
スマサガ不動産は、その道のりをサポートし、共に未来を創り上げていくパートナーです。自分自身がプロデューサーとなって、価値ある住まいを手に入れるために、今こそ行動を起こしましょう。