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物件プロフィール
  • エリア 東京都品川区(目黒駅周辺エリア)
  • プラン 既存の1LDKを
    →【1R】にリノベーション
  • 面積 東京都品川区(目黒駅周辺エリア)
  • 構造 SRC造地下1階-地上12階建の4階
  • 主採光 南、西、2面採光
  • 建築竣工年 1971年(昭和46年)
  • リノベ完成 2010年(築39年時)
  • 権利 所有権
lifedesign lifestyle

「いい家だなぁ」主人がぽつりと、つぶやくんです(笑)

目黒S
リノベ
ーション

「いい家だなぁ」主人がぽつりと、つぶやくんです(笑)

駅から徒歩5分の目黒川沿い。 桜の時期には最高のお散歩スポットとなるこの地域に、息ピッタリのやりとりが楽しいSご夫妻と愛犬のこすずちゃん(♀)が、光と風を感じながら暮らす品川区S邸があります。

マンションのユニークな間取りを活かして、壁を大胆に取り払ったS邸。思いきって「壁をなくす」という選択をしたからこそ、開放感の中で光や風の流れを楽しむことができ、暮らす人同士のコミュニケーションが生まれやすい空間になっています。たとえば、キッチンとお風呂(パーツ一つひとつまで職人さん手作りの木桶風呂!)の間にも壁がないから、お風呂に入っているご主人に、奥さんがお酒とおつまみを出して晩酌が始まったり、こすずちゃんが空間を自由に移動し、その日・その時間の光や風に合わせて昼寝を楽しんでいる姿があったりー。

住む人、光、風が有機的につながりながら、ゆっくりと豊かに暮らせる毎日。 こすずちゃんは、今までになく心地よさそうに過ごしているし、ご主人は、誰も聞いていないのに、ときどきぽつりと「いい家だなぁ」ってつぶやいているそうです(笑)

物件プロフィール

Detail

DATA

エリア
東京都品川区(目黒駅周辺エリア)
プラン
既存の1LDKを
→【1R】にリノベーション
面積
48.65㎡(内法)
構造
SRC造地下1階-地上12階建の4階
主採光
南、西、2面採光
建築竣工年
1971年(昭和46年)
権利
所有権

FLOOR PLAN

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CREDIT

プロデュース
スマサガ不動産
設計
スマサガ不動産
施工
N/A
写真
N/A
物件プロフィール
  • エリア 東京都品川区(目黒駅周辺エリア)
  • プラン 既存の1LDKを
    →【1R】にリノベーション
  • 面積 48.65㎡(内法)
  • 構造 SRC造地下1階-地上12階建の4階
  • 主採光 南、西、2面採光
  • 建築竣工年 1971年(昭和46年)
  • リノベ完成 2010年(築39年時)
  • 権利 所有権
ストーリー

Story

日本人は、「念のため」を優先しすぎ?

そもそも一戸建てで家を探していたSご夫妻。一戸建ての家が奥様の夢であるのと、ペットの制約があるマンションと違い、一戸建てであれば愛犬のこすずちゃんと気兼ねなく暮らせるからという理由でした。 しかし、家について真剣に考えるにつれ、将来的には奥様のご実家である埼玉に引っ越す可能性も出てきたのだとか。となると、
「きちんと資産価値のあるマンションを選んだ方が後々に賃貸や売却が可能なのでは?」と考えるようになり、Sご夫妻とスマサガ不動産との住まい探しがスタートしたのです。

ちなみにですが、Sご夫妻のこの考えは日本の住宅事情を鋭く捉えています。一戸建ては「憧れのマイホーム」というイメージで購入を希望する人が多いのですが、価格との折り合いを考えると郊外の物件になりがちだったり、実際に個人で物件の管理をするのが大変で管理状態が悪くなったりで、後々賃貸や売却が非常に難しいのです。中古物件を探す際に、スマサガ不動産が一戸建てよりもマンションをおすすめする機会が多いのも、このせい。土地の価値が低い場合が多いのと、管理がずさんな場合が多いので、一戸建ては良い物件が少ないのが現状です。
さて、当のSご夫妻はというと…数々の中古物件を見る中で、夫婦間での条件の駆け引きや、売り主との価格交渉での苦い思いなども経験。最終的に価格も広さも自分たちにフィットし、こすずちゃんのお散歩にも最高の環境である、目黒川沿いのユニークな間取りのマンションを見つけたのです。

想定外で大成功!「縁側」

部屋の形や窓の配置がユニークだったこのマンション。ただ、ユニークな反面、さまざまな場所が壁で細かく分断され、少し狭い印象もありました。
そこでリノベーションでは、できるだけ壁をなくして空間を広く見せながら、光や風の流れを感じられるようにすること、そして、壁で遮られていない分、家族同士のコミュニケーションが生まれやすい空間づくりをテーマにしました。

そうして現場で打ち合わせしていた夏のある日。お部屋の中のベランダに面した所に、日差しと風がとても心地いいポイントがあったのです! 「なんかここでビール飲みたくない?」という一言から、そこに、部屋の中にいながら、まるで外に出て光や風を浴びているかのように感じられる縁側をつくることになりました。マンションに縁側という組み合わせはちょっと不思議に感じるかも知れませんが、野外と部屋の境界エリアをイメージしたこの縁側は、光と風と住む人のつながりを大切にするS邸らしさが、十二分に表れたスペースとなりました。その場所の持つポテンシャルを最大限に活かした設計ができるのは、新築のモデルルームと違い、実際の立地で部屋の状態をしっかり確かめられる中古物件ならではですね。

悩み抜いて決めた「壁なしお風呂」

さて、そんな自由な発想で進んでいったS邸にも、最後まで1つ、悩みがありました。お風呂の壁です。「いくら壁をなくすと言っても、さすがにお風呂に壁がなくて丸見えじゃちょっと…」とご主人。確かに常識的に考えればそうなのですが、設計の視点から見ると「壁がなくなるとより豊かな生活が送れるようになりそうなのになぁ」という感覚もありました。 間取りを最大限活かすなら壁がない方がいい…。でも、もちろんご主人の気持ちも尊重したい…。話し合いをしつつも、お風呂の壁は暫定的に残したままになっていました。

そして、悶々としながらもこのまま竣工か…という流れになっていた最後の打ち合わせ。スマサガ不動産が用意したのは、お風呂の壁をなしにした場合の図面でした。 壁一枚であっても、家にとっては大切な決断。結果的に壁ありの設計になったとしても、最後に一度壁なしの図面を見て、空間をリアルに想像して決めた方がいいと考えたのです。

最後に図面が現れたことで、もう一度、話し合いが始まりました。家族がより楽しく、心地よく暮らすためにどちらを選択したいか?抜けの感じはどうなる?壁がなかったら、夕食どきにはお互いお風呂とキッチンにいてしゃべるかな?お風呂に入りながら味付けに口はださないでね!湯気は大丈夫なのか?来客時はどうする?
ー そんな話をしながら、延々とシミュレーションした終盤。ご主人が一言「わかりました。お風呂の壁は取りましょう」とおっしゃったのです。最後の最後に、このスマいサガしに関わった人間全員が本音で語り合った結果の決断でした。

こうして、住む人、光、風が有機的につながる最高の空間になったS邸。開放された木桶風呂は、今ではこの家の象徴的な存在となっています。

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