みなさん、不動産会社にだまされちゃだめです!
情報に踊らされる、情報弱者にはならないでくださいね!
コラムを読む5/20(土)に、オープンハウス&リノベ解剖セミナーを開催しました。
普段のセミナーは完成した物件で行っていますが、今回はなんと、一部解体されたリノベーション前の物件。フルリノベーションをする際には、元のお部屋の設備や壁紙、天井などをすべて解体してから新しいお部屋作りをします。この物件はまさにいま、元のお部屋を壊しかけている段階です。
シンクや浴槽などが撤去され、壁も外し、何もなくなった状態です。ところどころ壁紙がはがされかかっていたり、天井からはコードや電気のスイッチがぶら下がっていたりします。
右半分は壁紙や天井の下地が剥がされ、左半分はまだ壁紙等が残った状態。まるで、理科室にあった人体模型のよう。
天井からぶら下がる、照明のスイッチ。
通常は解体業者さんが一気に取り壊し作業を進めるため、解体途中のこの状態を見られるのはスマサガスタッフにとっても貴重。そのため、今回は普段のセミナーとは異なり「リノベ解剖セミナー」と称し、配管や床下、天井裏の構造などを参加者の皆さんにお見せしながら、リノベーションに関する豆知識などをご紹介しました。
まず解説したのは、通常は床下を通っている配管について。
床下を通っている配管。赤や青い色のものや少し細めの管は水・湯・ガスを供給し、少し太めの管は汚水などを流す排水管です。
配管も、通常は床下や壁の中に通っているため、なかなか見る機会はないもの。セミナーでは、一つ一つの配管がどのような役割を果たしているのか、詳しく解説しました。
さて、ここで問題です。シンクやお風呂、トイレなど、水周りの設備は、リノベーションの際、自分の好きな場所に設置できるのでしょうか。それとも、配管の場所によってシンクやお風呂などの場所も限定されてしまうのでしょうか。
答えは、「自分の好きな場所に設置できる」です。
配管は自由にのばすことができるので、お風呂やシンクなども好きな場所におけるのです。ただし、注意しなければいけないのが床の高さ。たとえばシンクやトイレなど固形物が流さなければいけない関係で、排水管を通す時にも傾斜をつけます。そのため、管の長さが長ければ長くなるほど、床を高くしなければいけません。そのため、排水管が始まっている場所からあまり遠い場所にシンクやトイレを置こうとしてしまうと、床が高くなり、結果的に天井の低いおうちになってしまう可能性もあります。
百聞は一見にしかず。自分の目で管や、床下の様子などを確かめながら解説を聞くことができたので、セミナーの参加者もより理解を深められたようでした。
参加者の皆さんが立っている場所は、通常の床として使われる板の上です。床下に配管が通っている様子がよくわかります。
配管の次に参加者の皆さんが関心を持ってくださったのが、天井裏の構造でした。
普段皆さんが見ている「天井」とは、この格子の下に下地がはられた状態。天井の裏側が見られるのも、解体途中の物件ならでは。「実は、スマサガのクライアントさんのなかには、この格子をむき出しにしている方もいらっしゃるんです」(スタッフ)。格子にフィギュアを飾ったり、物を吊るしたり。使い方はさまざま。「天井には下地をはるもの!」という既成概念にとらわれず、隠すべき物をあえてむき出しにしてみたり、インテリアの一部にしてみたり、自分のアイディアやひらめきを生かせるのがリノベーションの醍醐味です。
今回のような解体途中の物件を見ると、「今はまだ何もないこの空間に自分の好きな部屋を作っていけるんだ!」と夢が膨らみます。スマサガスタッフの仕事は、専門的な知識を駆使しながら「こんなこともできます!」「こんな工夫をすれば、もっと良くなります!」と提案していくこと。クライアントさんとしっかりコミュニケーションをとり、一人一人が思い描いている理想の生き方を実現していく過程に寄り添っていきたいと考えています。セミナーの最後には、スマサガのそんな信念もお伝えしました。セミナー参加者からは「途中でコンセプトが変わってもいい・時間をかけてもいいとわかった」という感想もいただくことができました。