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奴隷解放革命!住まい探しで資産を創る

僕たちの仕事は地下室から始まった

僕たちの仕事は地下室から始まった

光が当たらない事務所

西暦2001年。最初は自宅を使って仕事を始めたのだが、そこはまったく太陽の光が届かない地下室だった。ちなみに、自宅に地下室があったから、そこを事務所にしていたというわけじゃないですよ。地下室にある30㎡ぽっきりのワンルームが自宅でもあって事務所でもあったということです。

場所は、JR中野駅から徒歩15分。地下鉄の新中野のほうが少し近かったかな?
自宅と事務所を兼用するということで、なるべく広く、でも駆け出しだからなるべく安くというのが条件で、自宅の地下室を賃貸にしていた大家さんがいて、光はあたらなくてもしょうがない…ということで借りさせていただいた。
当時出費できる範囲なりには、頑張って広めの部屋を借りたつもりだったけど、それでも、ベッドを置くと事務所のためのスペースがかなり手狭になってしまう。
だから、持ってきたベッドは捨てて、ソファーに布団をかけて寝ることにした。

当時は、不動産はやっていなくて、リノベーションという理想を描きながらも、基本的にはリフォーム屋さんの域を出る仕事はなかなかもらえなかった。
そうすると、安価な仕事を、ギリギリだけど身体を張って、なるべくたくさん回していく…
そんな感じになっていく。

もちろん、設計から施工、経理からチラシづくり、資金繰りまで、ほとんど全部をひとりでやっていたから、寝る間ももちろんなかった。
仕事的に完全なる労働集約型なので、そんなに仕事がなくても人を雇う必要がすぐに出てきたけど、社員やアルバイトには、リフォーム施工の補助をやってもらうだけで、それ以上の人員も才能も雇えなかった。

もう、やるしかない…

最初は個人事業で独立して、法人化したのは2004年からだけど、もうその頃には、リノベーションを日本に広める夢とか、デザインの仕事をどんどん取りたいというより、よく意義のわからない仕事を取ってきて、生活するために回しているだけの、入出金マシーンになってしまっていたように感じる。

でも、気持ちの奥底では、もっとモチベーションを上げなきゃっていうあせりはあったんだろうと思う。実は、法人化したのも税金のこととかはあまり関係ない。
オレはデザインをやりたいんだ!リノベーションを広めるんだ!という気持ちをつなぎたいという、気持ちの維持が主目的だった。
とにかく、この時期、気持ちだけは失わないように必死だったんだよね。
でも、毎日の「飯を食う!」ための作業に追われ、気持ちと身体はなかなか同じ方向を向かない・・・

そして、事件が起こる。

「城戸さんは、アーティストを目指しているんですよね?
売上を追求するよりも、面白いことをやろうって、そんなことばかり言って。
面倒な仕事ばかり取ってきて、朝から晩まで働いていて、俺らの話も聞いてくれないし。
でも、俺らはもっと安定が欲しいんで…」という言葉を残して、
ある日、5人いた社員が、1人のアルバイトを残して全員辞めてしまったんです。

もちろんショックですよね。
でも、これが目が覚めるきっかけになるんだよね。
その日から、3ヶ月は、仕掛かっていた仕事をなんとか全て納めるために、覚悟を決めてリアルに寝ないで働いた。
実際、30代まだ半ばだったから、倒れないで済んだのだろうなと、今では思います。
そして、そこまでいくと決心がつくわけ。

「もう、やるしかない…」

地下からの脱出

そこから先は、
どんなにお金がなかろうと、絶対にクライアントには媚びない。
クライアントとは対等の立場で話が出来なければ、絶対に仕事を請けない。
そして、リノベーションにつながる仕事や、デザイナーとして面白いと思える仕事しかやらないと、
心に決めることが出来たんだ。

そして、2007年。
気持ちを切り替えるためにも、地下室の事務所から抜け出し、
世田谷区北沢の場所に事務所を移すことになる。
ついに、地上に出たわけである。
目の前が一気に明るくなった!

それにしても今考えるとホントは無謀だったのかもしれない。
事務所を移転して家賃は3倍になったにも関わらず、今までの仕事はほとんど切り捨てていて、これからやっていける保証はどこにもなかった…

リノベーションへの思い 第三章 建築と不動産を融合させようとしたふたり

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